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第10期生(アメリカ) 帰国レポート

レポート写真01シカゴ大学に集合した研修生

 令和4年8月に出発した第10期生(アメリカ)が、約10か月の留学を終え、日本に帰国しました。出発時は、新型コロナウィルス感染症の影響が心配されていましたが、現地の方々のサポートを受けながら、研修生は留学期間を終えることができました。

 

 アメリカコースはイリノイ州、ミシガン州、インディアナ州、ウィスコンシン州の4州が留学先となっており、帰国前の特別プログラムの会場であるシカゴ大学までは陸路や空路を含め5つのルートから集合しました。研修生たちは涙ぐみながら、 お世話になった方々に、別れの挨拶をしていました。 その後、約10か月振りに集まった研修生は、近況や帰国後 の生活について、英語で話をしていました。

 

レポート写真01ホストファミリーとの別れ

 2日間に渡る特別プログラムでは、留学生活を振り返りながら、グローバルリーダーとしての必要な資質は何かをグループで考え、発表することを目的として、様々なアクティビティーに取り組みました。
 リーダーシップに関するワークショップでは、アメリカでリーダーとしてグローバルに活躍する2人のゲストスピーカーの講義を受けました。ゲストスピーカーからは「Growth Mindset」の大切さについてお話をしていただきました。「Growth Mindset」とは、自分が獲得したスキ ルに誇りを持ち、常にそのスキルを磨き続けることです。研修生はアメ リカの留学生活で培ったスキルを研ぎ澄まし、帰国後も新たな視点から、学び続けることの大切さを学びました。
 シカゴ大学のキャンパスツアーでは、専門的な学部の充実した施設を見学し、海外大学進学も進路選択の一つであるという意識をもつことができました。また、大学構内にある歴史的にも価値のある建物などを見学しながら、建築についても学ぶ良い機会となりました。

 

レポート写真02
通称「The Egg」と呼ばれるJoe and Rika Mansueto Library

レポート写真03
シカゴ大学校舎

 

 最終日は、研修生がグローバルリーダーとしての資質について自身の留学生活を振り返りながら発表を行いました。研修生は留学生活での様々な失敗や経験から学び、帰国後の学校生活や将来に生かしていくという意気込みが伝わってきました。

 

レポート写真08 レポート写真09 発表準備中の様子

レポート写真08 レポート写真09 発表の様子

 

 6月12日(月)、羽田空港に到着しました。引率した東京都教職員研修センターの職員からは「このゲートを出たら、終わったということではありません。始まりです。」や「これまでの皆さんの経験を周りの友達や学校、東京都へ還元してください。」と研修生のこれからの活躍を後押しするアドバイスが送られました。
 研修生はこの約10か月間の留学生活をどのようにこれからの人生に生かし、自分の道を切り拓いていくのでしょう。
 研修生が留学していたアメリカ中部地域は、ノーベル文学賞を受賞した、アーネスト・ヘミングウェイという作家の出身地です。彼の著作には「老人と海(原題:The Old Man and the Sea)」という、キューバの老漁師のサンチャゴと巨大カジキとの闘いを描いた作品があります。その作品中で、以下のようなセリフがあります。

 

  “Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is.”
  今はないものについて考えるときではない。今あるもので、何ができるかを考えるときである。

 

 これからも色々な困難が待ち受けていると思いますが、留学で得た経験を生かし、飛躍されると思 います。研修生が、次世代リーダー育成道場の修了生となって自分の役割を見付け、東京都、そして 日本のために役立つ人材に成長することを期待しています。


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