次世代を切り拓く若者たちへ
経済、学術、文化等、様々な分野でグローバル化が進展する現代においては、世界中の人々とコミュニケーションをとることができる能力や柔軟な思考に基づいた新たな価値を創造する能力をもち、その力を生涯にわたり発揮する人材が求められています。
東京都教育委員会が実施している「次世代リーダー育成道場」は、国内事前研修で様々なことを学び、その成果をもって留学にチャレンジする都立高校生等を支援するプログラムです。このプログラムを通して、世界を舞台に活躍する国際感覚豊かでたくましい若者を東京から輩出していくことを目的としています。
将来、様々な分野や組織で活躍し、世界や日本の将来を担う次世代の人材になろうという高い志をもった都立高校生等が積極的に応募し、留学を通じて大きく成長することを期待しています。
「次世代リーダー育成道場」の仕組
「育成道場」のプログラムは、①国内事前研修、②留学、③国内事後研修で構成されています。
留学の派遣時期により、A、B二つのコースが設定されています。
A(冬出発)コース:約6か月間の事前研修を修了後、冬に約11か月間の留学に向けて出発します。
B(夏出発)コース:約1年間の事前研修を修了後、夏に約11か月間の留学に向けて出発します。
事前研修 海外生活や現地の高校で学ぶために必要な知識・技能を身に付けます。
研修は、月に2回程度、主に日曜日に実施します。
留学生活を充実させるためには、留学前に海外で学ぶ目的をはっきりさせることが重要です。また、語学力を磨き、自国の歴史や文化の理解を深めるとともに、チャレンジ精神や使命感を身に付けることが、留学を成功に導く大切なパスポートとなります。
【英語研修】
海外での生活や学習に必要な英語力を身に付けます。また、プレゼンテーションやディスカッションなど、現地校の授業で必要なスキルを身に付けます。
【見学・体験】
日本の伝統・文化、歴史について理解を深めるとともに、都内施設訪問や講師による講義等を通して体験的に学ぶとともに、日本の伝統・文化について発信力を高めます。
【講義】
ビジネスや科学、文化など各界で活躍する方の講義を通して、海外で学ぶ意義を明確にし、将来の目標設定の指針とします。
【ゼミナール研究】
現代社会の課題等について、国内で調査・研究を開始し、留学先での調査・研究の方向性を示したアウトラインを作成します。
留学 留学を通して見聞を広め、次代を担うリーダーとしての資質・能力を磨きます。
ホームステイをしながら現地の高校に通学し、現地の生徒と共に学習したり、クラブ活動を行ったりします。異なる文化や生活習慣の中で、様々な学習や活動に取り組みます。
【高校への通学】
現地校に通学し、必修・選択科目を履修します。クラブ活動にも積極的に参加し、大会やコンクール出場など、現地の生徒と一緒に活動します。
【ゼミナール研究】
国内事前研修で設定したテーマについて、留学先で継続して調査・研究し、課題解決に向けた提言を論文にまとめます。
【特別プログラム】
現地の大学での聴講、現地企業の訪問等を通して、リーダーシップ論を学びます。