各界で活躍する講師による講義 第2回目
12月2日(日)は、各界で活躍する講師による講義第2回目の開催日です。研修生の他に、一般の方にも御来場いただき、公開講義として開催しました。
講師として、東京都江戸東京博物館の竹内誠館長と、ニュースキャスターとしてお馴染みの安藤優子さんの2名をお招きし、御講演いただきました。
研修生は、8月に日本の歴史学習の研修で江戸東京博物館を訪問し、江戸の文化について学習しました。今回は、館長をお招きし、研修生が学んだ内容のもつ意味や、学んだことを今後の生活にどう活かしていくかという観点を含めてお話していただきました。
竹内館長からは、海外に出て行くときには、日本人としての基本的素養を身に付けていくことが肝要であること、今と昔を往復し、較べながら勉強していく姿勢が重要であること、そして文明が発達することによって不幸せになることもありうるということをわかることも大切であることについて、江戸時代の東京と今の東京を例に、歴史を学ぶことの意味をお話いただきました。
安藤優子さんからは、これから海外に出発する研修生の誰もが気にかけるような身近な出来事に関して、御自身の留学経験を基にお話していただきました。
「声をあげなければいないのも同然である」、「存在の主張が重要である」など、特に海外では意思表示の仕方について、カルチャーの違いを理解することが必要であり、文化の理解をもって初めて表裏なく周囲の人と接することができるということを、体験談をもとにお話いただきました。研修生の多くが大きくうなずきながら安藤さんの話に聞き入っていました。
また、スピーチではゆっくりはっきりしゃべること、英語でも日本語でも、自分が何を言いたいのかはっきりさせることが重要であることや、自分の耳を信じて、聞いたまま素直に発音し直して、発音を覚えていくこと、気になるフレーズは自分で積極的に使ってみるべきであることなど、実践的なコミュニケーションの方法に関しても、御指導いただきました。
「留学し、親や家族、学校の先生、友人と離れることによって、自分自身を支えてくれている人たちの大事さがわかる」という安藤さんのお話は、研修生一同、これから身をもって体験していくことになることでしょう。