この夏に留学となる第12期Bコース研修生対象の国際交流プログラムを5月19日(日)に開催しました。
当日は、9時に東京都教職員研修センターに全員集合し、この日のために集まっていただいた外国からの留学生約20人と対面しました。アメリカ合衆国、ブラジル、ガーナ、パキスタン、ベトナム、トルコ、ロシア、キューバ、アフガニスタン、ウズベキスタンなどの国々から来た留学生が、自分の出身国についてのクイズをしながら、自己紹介をしました。
その後、研修生1グループ3~4人(16のグループ)に分かれ、研修生が担当の留学生にそれぞれ自己紹介しました。
最初は、当日取り組むプログラムである「システム思考」について説明がありました。もちろん、全て英語です。研修生は必死に聞き取ろうと努力していました。プラスチックが環境や私たちの生活にどのような影響をもたらすのか、具体例を通して「システム思考」の考え方を学びました。その後のグループワークでは、各グループでテーマを決めて、ディスカッションを行いました。気候変動、飢餓問題、環境破壊や平和問題など、課題解決に向けた取組について意見を出し合うことを通して、理解を深めることができていました。
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事前研修におけるゼミナール研究は、SDGsなど、現代社会の課題等について、国内で調査・研究を開始し、留学先での調査・研究の方向性を示したアウトラインを作成します。
第4回となるゼミナール研究④発表会では、留学前の締めくくりとして、7会場に分かれて、アウトライン発表会を行いました。各自が作成したアウトラインについて、研修生が意見を出し合って協議を行い、留学に向けて個々のゼミナール研究の内容を深化しました。
研修生は、研究テーマの設定理由、これまでに実施した調査の概要、調査から分かったこと、今後の留学先での研究内容、課題解決の方向性などについて発表しました。発表後の質疑応答では、他の研修生から研究・調査方法について質問を受けたり、確認されたりすることを通して、自身の研究について深く考えることができました。発表を聞いていた研修生たちは、気付いた点などをアドバイスシートに記入して、発表者に渡しました。受け取った研修生は、アドバイスシートのコメントを参考に、今まで気付かなかった多様な視点から自身の研究を捉えることができ、自身の考えを深めることができました。
〔研究テーマ〕
〇 地球・人に優しい家のあるべき姿とは ~地域環境と共生できる家~
〇 ホームスクールの在り方 ~すべての子供の社会性と学力の定着~
〇 森林と共存するための解決策を探る~日本とカナダの森林~
〇 養殖業を盛んにするために
〇 電気自動車(EV)及び水素自動車(HV)を普及するために
〇 これからの航空機産業の在り方について ~日本とカナダの脱酸素等の取組から~ など
6つのいずれの発表会場も、熱心に発表や質問をして、アドバイスシートを交換していました。研修生は、本日の発表会を受けて、留学先で調査・研究を重ね、最終的な研究報告書を完成させることになります。
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