Tokyo Global Gateway(TGG)にて、第12期Bコース研修生の英語に関する研修の第1回が行われました。研修生は6人から8人のグループに分かれて、TGGのエージェントと自己紹介やゲームを通して、グループの結束力を高めた後、「留学体験」、「地球の未来と森の役割を考えよう」、「演劇体験」、「スピーチのテクニックを身に付けよう」の四つのプログラムに参加しました。
「留学体験」では、オーストラリアのクイーンズランド州の学校の先生が、研修生に対して授業を行いました。前半では、先生方がオーストラリアの自然や人々の暮らしの様子を紹介しました。後半では、現地で実際に行われている授業を研修生が体験しました。研修生は、数学や物理学で使用する英語表現を用いて、カタパルト(投石器)を組み立てました。そして、どのようなボールが遠くへ飛ぶのか、アームと飛距離との関係について調べ、実験結果をまとめ、その結論を英文にして皆の前で発表しました。
「地球の未来と森の役割を考えよう」では、研修生が様々な立場から森林破壊の現状を踏まえた解決策について考えました。さらに、パーム油の生産が環境に影響を及ぼしている現状を把握した上で、森に生息する野生動物・生産者・加工者・販売者・消費者など、関係する様々な立場の視点からグループで解決策を探りました。
「演劇体験」では、自分の考えや気持ちを言葉だけでなく、体で表現するという実践を行いました。幅の狭い橋の真ん中で出会った二人が道を譲るように交渉するスキットを考えて研修生同士で実演しつつ、その場の即興的なやりとりを楽しんでいました。
「スピーチのテクニックを身に付けよう」では、まずエージェントが示した実例を通して、どのようなスピーチが効果的であるかを全体で考えました。次にグループごとに、ある製品を売り込むプレゼンテーションの作成に取り組みました。研修生たちは、まず製品に関する情報を集め、その製品の魅力をアピールするためにスピーチの構成を考えました。そして、製品を効果的にアピールする方法について工夫して皆の前で発表しました。各グループの趣向を凝らした発表を聞いて、大いに盛り上がりました。
一日中、英語で考え、英語で発表する経験を通して、研修生から「英語で自分の意見を伝えることに自信をもつことができた。」という声が多く聞かれました。現実にある深刻な問題を考え、論じ合うことは難しいですが、次代を担うリーダーを目指す研修生として、これから求められていくディベート力、プレゼンテーション能力を磨く研修になりました。
第12期Bコース研修生の英語に関する研修の第2回を実施しました。研修生は、4人から6人のグループに分かれて、それぞれのグループに一人ずつ講師としてネイティブスピーカーの方が付き、休憩を挟みながら3時間の講座を受けました。
今回の研修テーマは、ホームステイ中での様々な状況を想定して、相手とコミュニケーションができるようにすることです。最初は、自己紹介や家族紹介について行いました。用意した文章を読むのではなく、ネイティブの先生と質疑応答の形で研修を行い、研修生は相手意識をもった会話について練習しました。
次に、食生活など日常生活における様々なシチュエーションを設定し、「相手に依頼をする」「助けを求める」という状況でのホストファミリーとの会話について練習しました。
最後に、健康などの重要な情報を伝える会話を練習しました。病気や怪我に関連した語彙を確認した後、ロールプレイで自分の体調不良を人に伝える練習をしました。
ペアワーク、グループワークなど、様々な形の会話の練習をしながら、留学先での予期しない出来事について、研修生はどのように対応するかを考え、自分の意見を英語でしっかり伝えようとしていました。
日本の近現代史講義2では「国際秩序の変化~第一次世界大戦勃発から第二次世界大戦終結まで~」を学習しました。第一次世界大戦勃発から第二次世界大戦終結までの約30年間において、留学先のアメリカ・カナダと日本との間で起こった様々な事柄や関係の変化等について学習を深めました。
研修生は、「留学した際に出会う人々からどのような『問い』が出され得るのか、その『問い』に対してどのように説明するのか」をテーマに、各自が設定した『問い』とそれに対する説明をもち寄り、グループで協議をしました。
グループ協議は4人で1グループになり、一人ずつ発表して質問や意見を出し、発表者がそれに答える形で進めました。協議内容の例としては、太平洋戦争下の国民生活、原子爆弾の投下、ハル・ノートなどがありました。どの内容も深く掘り下げたもので、様々な視点から意見を出し合い、学校の授業とは一味違う深い学びを体験することができました。グループ協議後、各グループで模造紙に協議した内容をまとめて、全体に発表しました。