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東京教育委員会

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次世代リーダー育成道場とは

1月のレポート

1月5日(木)

英語①【Bコース】

 Tokyo Global Gateway(TGG)にて、11期生Bコースの「英語①」の研修が行われました。研修生は、6名から8名の小グループに分かれて、午前と午後で4つのセッションに参加しました。各グループには、エージェントと呼ばれるネイティブスピーカーがリーダー役として付き、まず、自己紹介を含めたチームビルディングを行いました。当初は緊張していいた研修生も多かったのですが、簡単な会話をしながらエージェントと徐々に打ち解け、研修生の顔にも少しずつ笑顔が見られるようになってきました。
 「スピーチのテクニックを身に付けよう」では、ある商品を売り込むために、その魅力をアピールする方法や、効果的なスピーチの構成を考えて、グループ発表を行いました。声の大きさや笑顔などに留意して、聞き手に好感を与えるパブリックスピーチのテクニックを磨きました。
 「SDGsの視点から世界の貧困問題を考えよう」では、SDGsの目標の「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」について学び、世界の国々が抱えている問題を認識した上で、貧困から生じる「負の連鎖」から脱却するための解決策をグループ討議しました。自分たちが考えた中長期的な打開策を英語で提言した後、全体で質疑応答しました。
 「ニュースの取材を体験しよう」では、新聞、テレビ、インターネット、SNSなどニュースを伝えるメディについて、それぞれの特徴について確認した上で、ニュースの書き方や一般的な取材の方法を学びました。さらに具体的に交通事故をテーマに当事者、目撃者など4つの立場の人からの取材について、その後、グループで取材を体験して記事作成に取り組みました。
 「地球の未来と森の役割を考えよう」では、パーム油の大量消費が森林伐採を引き起こし、そこに生息している動物たちに悪い影響を及ぼしている現状を認識したうえで、「動物」「小自作農」「製造者」「消費者」の立場から、森とパーム油をめぐる環境問題の解決策を話し合いました。最後にその取り組みの一例として「RSPO承認ラベル」のパーム油製品の紹介がありました。
 「マーケティングの考えを学ぼう」では、マーケティングの基礎知識となる「ターゲッティング」を学習しました。集めた情報をもとに消費者のニーズを分析し、グループごとにどのような商品を開発するかを考えて発表しました。
 研修生たちは、一日中、英語で考え、英語で発表する経験をしたことで、最後の振り返りの場面では、英語で自分の意見を伝えることに自信をもつことができたという声が聞かれました。現実にある深刻な問題を考え、論じ合うという、難しい課題もありましたが、次世代を担うリーダーを目指す研修生として、これから求められていくディベート力やプレゼンテーション能力を磨く研修になりました。

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1月9日(月・祝)

直前オリエンテーション(Aコース)

 令和5年1月9日(月)に、第11期生Aコース研修生の留学開始に向けた「直前オリエンテーション」を開催しました。
 はじめに、教育開発課長から、「次世代リーダー育成道場に入校した時に抱いていた志は、今も変わらず持ち続けていますか。」と、研修生への問いかけがありました。研修生は、「次世代リーダー育成道場が他の留学プログラムとは異なること」や「次世代リーダー育成道場が単なる語学留学でなく、『次世代のリーダー』を育成する事業であること」を再度確認し、自らの留学に課せられた使命を深く認識していました。
 続いて、主任指導主事から、留学に向けての留意事項の確認や留学で身に付けてほしい8つの資質・能力(将来の展望を描けること、コミュニケーション能力、主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性や責任感・使命感、異文化に対する理解、日本人としてのアイディンティティ、英語力)について説明がありました。研修生は、留学中、「これらの資質や能力について、高いレベルを身に付けて日本に帰国する。」という気概をもって、日々過ごすことを決意していました。
 その後、11期生事務局から、出発当日の時程や渡航の際の注意事項、留学中の相談窓口、連絡体制、保護者への依頼事項の確認がありました。また、事務局からこれまで扱った事例を通して、法律順守、ホームステイのマナー、自己管理と安全管理、異文化適応などの留学生活の心構えについて話がありました。特に、これまでの留学生活で発生した事例のスキットを通して、各研修生は事例を自分事として捉え、解決策を真剣に考えていました。
 終了後の質問コーナーでは、留学中の保険、単位認定、携帯電話の扱いなど、質問が寄せられました。間近に迫った出発を控えて、研修生は不安を感じながらも、大きな希望に胸膨らませて、緊張感をもってオリエンテーションを受講していました。

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1月15日(日)

英語②(Bコース)

 この日は11期生Bコースの研修生を対象に、研修「英語➁」が実施されました。6人ずつの小グループに分かれ、それぞれのグループにネイティブの先生が一人付くという形で、アメリカ又はカナダにホームステイを想定したシチュエーションで3時間行われました。
 最初は、自己紹介や家族紹介です。短文をつなげて、一定の長さにして紹介し、一項目ずつ情報を提供し、質疑応答の形の会話にしていきました。用意したものを棒読みするのではなく、生きた対話として、変化を付けながら練習しました。
 次には、「必要なものを求める」という状況を想定し、ホストファミリーとの想定会話や食事中のマナーだけでなく、食事を作るときの必要な材料、作り方など、細かな状況を想定して、会話を練習しました。
 続いて、応用編として「お願いする」という状況での会話も練習しました。コンピュータの接続の仕方や、バッテリーが上がってしまったときの対応、体調が思わしくない場合の対応、友人の誕生パーティーに招かれた場合の対応や、クラスメートを滞在先のホストファミリーに招いてもよいかどうかの許可を求めるといった場合などについてペアワーク、グループワークなど、様々な会話の練習をしました。研修生たちは、先生に質問されながら、楽しそうに想像力を発揮して答えていました。英語での会話が弾むにつれ、留学への夢が膨らみ英語の学習にも熱がこもりました。

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1月15日(日)

歴史②(Bコース)

 1月15日(日)、講座「日本の近現代史」が行われ、講義2「国際秩序の変化~第一次世界大戦勃発から第二次世界大戦終結まで~」を学びました。
 研修生は事前学習として、NHK高校講座日本史の「大正デモクラシー」、「新たな国際秩序」、「太平洋戦争」及び講座担当者が作成した動画を視聴し、それを踏まえて事前課題A、Bを複数の資料で調べ自分の考えをまとめてきました。
 当日は4人毎の小グループに分かれ、調べてきた事前課題を発表し合い協議しました。また、小グループでの協議内容を全体の場で発表・協議しました。
 事前課題Aは「『この時代、なぜ、日本と北米は太平洋戦争に至り、双方で深めてきた関係にどのような影響を及ぼしたのか。』を主テーマに、これに関して課題を設定して追究する。」です。研修生は様々な情報や考えを活発に発表し、真珠湾攻撃や太平洋戦争の要因、日系アメリカ人が置かれた立場などに迫っていきました。
 次いで、事前課題B「この時代における、政治・経済・社会・文化等に関わる課題を一つ設定し、複数の資料を基に追究する。」に取り組みました。自ら学習課題を設定し、複数の資料を活用して多面的・多角的に追究することによって、歴史的事象の本質に迫りました。「我が国で女性の社会進出が進んだのにはどのような背景があるのか。」「戦争の長期化と総力戦は人々の生活にどのような影響を与えたのか。」「関東大震災は日本の社会にどのような影響を与えたのか。」などの課題を設定して追究していました。
 研修生は熱心に発表・協議を行い、その様子から歴史から学ぶことの大切さを実感している様子がうかがえました。

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