10期生Bコースの研修生89名は、ネイティブスピーカーの講師による第5回目の「英語」学習に参加しました。これまでの4回の学習と異なり、今回は留学先の学校での授業を体験するという想定のもとに、英語による本格的な「講義」が行われました。
ネイティブスピーカーの講師8名により、様々なテーマについて英語での講義及びディスカッションが8会場に分かれて行われました。テーマは、「経済と産業」、「語学の効果的な学び方」、「気象変動」、「多様性を理解する」、「多文化をどう理解するか」、「マーケティング入門」、「ストイック哲学の系譜」、「アメリカの政治形態とその歴史的源流」、の8種類でした。研修生は、事前課題に取り組んだ上で、自分の興味に応じた3つの異なるテーマを選択し、受講しました。
研修生は、これまでコミュニケーションを円滑に行うための実践的な英語の運用能力を身に付けることを目指して学習を積み重ねてきました。今回の「英語」は、留学先の学校での授業レベルを想定した内容であったので、今までよりも高度になりましたが、テーマによっては抽象的な概念についての議論をすることができました。また、ディスカッションで用いられる語彙の難易度も上がり、英語での授業のペースの速さを実感していました。講義後の感想では、「留学先での学習を充実させるためには、留学前の準備をさらに行うことが大きな鍵となる。」と気が付いた研修生もいました。
第1回及び第2回のゼミナール研究は自宅等からのオンラインでの参加でしたが、今回は対面で行われました。
研修生はグループ協議の中で、作成してきた「ゼミナール研究アウトライン」(様式1)と「ゼミナール調査活動計画」(様式2)を基に研究テーマを深めました。
まず、各自が「研究のテーマ」、「研究の目的」、「現状」、「課題」、「調査」、「提言の方向性」などについて発表しました。その後、発表者以外の研修生が、その発表に対しての問題点・疑問点や優れた点について意見を出し合って協議しました。特に、研究のテーマについては、次世代の研究にふさわしいか、テーマ設定の理由は明確か、現状の認識は的確か、課題を明確に掴んでいるか、提言の方向性に繋がりそうか、調査活動計画は具体的で無理はないかといった視点から検討しました。
次に、研修生はKJ法で青色と赤色の付箋紙を活用し、青色付箋紙に優れた点を、赤色付箋紙に問題点・疑問点をそれぞれ記入し発表者に渡し、発表者は受け取った付箋紙を分類及び整理して、今後の研究の改善を図りました。研修生の協議は活発で、充実した時間を過ごしていました。
最後に、代表者が次回のアウトライン発表会のリハーサルとして自分の研究のアウトラインを発表しました。
研究テーマが決まり、事前の調査に基づき、現状や課題を把握した上で研究内容や研究の方向性を考えている研修生、研究の目的や方向性がいまだ不明確で苦戦している研修生がいましたが、自己の課題を追究し、熱心に研究発表に取り組んでいました。