研修生は14グループに分かれて、オンラインで英語学習の研修に参加しました。
1時間目は、Comparing and Contrasting Countriesというテーマで、アメリカやカナダと日本の習慣を比較、対照しながら、情報の読み取り方を学びました。
2時間目は、論理的な話し方を身に付けるために、Logical Speakingというテーマで、三つの基本的なスピーチのパターンについて学びました。そして、学んだパターンを用いながら、日本と留学先国の挨拶やボディランゲージの違いについてプレゼンテーションを行いました。
3時間目は、Introducing Japanというテーマで、日本の魅力を世界に発信するために、小グループに分かれて日本の美術品、工芸品、祝日等について改めて理解を深めました。その後、各自が選んだ分野について、英語を使って、自分の言葉で分かりやすく説明することに挑戦しました。
研修生は画面越しでも活発に意見を交換し、集中力を欠くことなく、積極的に取り組んでいました。
日本の近現代史の最後のテーマ、「グローバル化と日本~戦後の復興から現在まで~」をオンライン研修を通して取り組みました。
当日は4~5人の小グループに分かれ、複数の資料を使って調べてきた2つの事前課題A、Bを発表し合い、協議しました。その後、協議内容を全体の場で共有しました。
事前課題Aの内容は「1990年代以降、日本はそれまでの経済成長から一転して長期停滞の時代を迎えたとされるが、今後、日本はこの長期停滞を脱するためにどのような改革を進めるべきだろうか。」でした。研修生は、技術革新、グローバル人材の育成、労働者の待遇改善、外国人労働者の活用などを挙げていました。
事前課題Bの内容は「戦後の復興から現在における、政治・経済・社会・文化等に関わる課題を一つ設定し、複数の資料を調べてまとめ、それを基に考察しよう。」でした。研修生は、事前課題Aに関わる内容に加えて、移民・難民、地域紛争、テロリズム、核問題、気候変動などを挙げていました。
研修生は、各自がもつ視点に立ち、興味深い課題を数多く設定していました。また、本研修を通して、様々な資料を用いて調査・考察したことを基に、自己の意見を明確に述べていました。
オンラインによる今回のゼミナール研究は、各自の研究のアウトライン作成の進め方について取り組みました。
前半は、前回のゼミナール研究ガイダンスを踏まえ、研究を進めていくために「見通しをもつ」という演習を行いました。「研究テーマ」「現状」「課題」「調査」「提言の方向性」の五つの段階を踏まえ、各自の研究の方向性を明確にして、今後の研究の進め方を考えていきました。
後半は、各自が作成した「見通し」を踏まえて、より具体的で、詳細なアウトラインに発展させていく方法を学びました。研修生が書いたアウトラインを例に取り上げ、「研究テーマ」「現状」「課題」「調査」「提言の方向性」の各段階と、段階と段階とのつながりや論理的発展性について、多面的・多角的な視点から推敲し、アウトラインを作成しました。
研修生は、「ゼミナール研究を進展・改善していく上で大変役に立った。」という感想を述べていました。
オンラインによるゼミナール研究は、都立中央図書館の職員の方々から、論文の書き方や情報の収集の方法について講義を受け、それをアウトラインに生かす演習を行いました。
はじめに、冊子「はじめてのレポート・論文作成ガイド」をもとに、「レポート・論文作成の手順について」、「資料の探し方」、「レファレンスサービス」について、都立中央図書館の職員の講義を受けました。研修生は、資料としての本とインターネットとの検索の違いについて理解を深めました。また、図書館での情報収集の方法や研究テーマ設定と情報収集との関係などについて質問をし、課題を解決していました。
次に、アウトライン作成の際の留意点として、①「現状」と「課題」の関連性、②調査内容・方法の有効性などを再確認しました。その後、4~5人ずつのグループに分かれて、各自がアウトラインを発表し、学んだ内容が生かされているかを協議しました。グループ協議後は、協議内容を班全体の場で報告し合い、共有しました。
研修生は「自分の考えていなかった課題を指摘してもらった。」「二次情報だけでなく一次情報を収集し始めている人がいて刺激を受けた。」といった感想を述べていました。