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東京教育委員会

東京都都立高校生対象留学支援 次世代リーダー育成道場

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次世代リーダー育成道場とは

12月のレポート

12月5日(日)

英語⑤ 【Aコース】

 経済学、文学、哲学や自然科学等8つのテーマの中から、興味のあるテーマを3つ選び、ネイティブの先生からの「講義」という形で進められました。研修生同士のディスカッションや、先生からのフィードバックの機会が設けられる等、留学先の学校で授業を受けることを想定した実践的な研修となりました。
 例えば、経済学の講義では、「企業内で行われる意思決定過程は、日本とアメリカでこのように異なる。あなたならどちらがよいと思うか。また、その理由は?」と、外資系の会社で働いていたことのある先生からの問いに、英語による相互のやり取りが研修生同士で活発に行われ、大いに議論が盛り上がりました。
 研修生たちは、英語の学習は、英語のみで終わるのではなく、英語を使って自分自身の意見を形成し、表現する術を学びました。また、コミュニケーションをとる上で、伝えるべき内容を普段から自分の意見をもっておく大切さを再認識しました。

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国際交流プログラム 【Aコース】

 研修のオリエンテーションにて、ファシリテーターから研修を進めていく上で、次の4つのルール ”Don’t be Shy!” “Speak in English!” “Mistakes are OK!” “Leave No One Behind!” を確認しました。その後、研修生代表が英語で挨拶をし、和やかな雰囲気のもと研修が始まりました。
 研修生は11のグループに分かれ、各グループの外国人留学生リーダーを交えて相互紹介をしました。また、留学生リーダー自身に関するキーワードを見て、そのキーワードが答えになる質問を研修生が考えるというアクティビティも行いました。
 続いて、留学生リーダーの母国が抱える社会問題、例えば教育、飢餓、貧困、気候変動への対応、責任ある生産と消費、などについて話を聞きました。そして、最小の力で最大の力を生むポイント「レバレッジポイント」に着目し、各国の社会問題の本質的な課題と、解決のための効果的なアプローチについて、協議を行いました。
 協議の結果をグループでまとめた後、他のグループに向けて発表しました。研修生は多少緊張しながらも、積極的に社会問題に向き合い、自分たちで考えたレバレッジポイントを基に解決の方向を力強く提案しました。
 最後に、研修生代表が英語で感謝の言葉を伝え、研修生全員で外国人留学生を見送り、充実した研修を締めくくりました。

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12月12日(日)

歴史① 【Bコース】

 歴史の研修は、「与えられた課題についての調べ学習」と「自ら課題をつくり、その課題について調べ考える活動」、の大きく2つで構成されています。
 今回のテーマは、留学先国であるアメリカ合衆国・カナダと日本との歴史的な関係を念頭に置きながら、「近代国家日本の成立~開国から日清・日露戦争まで~」に取り組みました。
 研修生は、「調べ学習」として、NHK高校講座日本史の動画を事前に視聴し、与えられた事前課題を複数の資料で調べ、自分の考えをまとめた上で研修に参加しました。研修当日は4人ごとの小グループに分かれ、取り組んだ事前課題を発表・協議した後、その協議内容を全体の場で共有し、さらに事前課題の内容を深めました。
 次いで、「調べ考える活動」に取り組みました。ここでは、テーマに沿った歴史的事象の中で、自分が興味・関心をもった事象について課題を設定し、それを追究することで取り上げた歴史的事象の本質に迫りました。課題の設定は、歴史的事象分析の5つの観点、「自由・制限」、「平等・格差」、「開発・保全」、「統合・分化」、「対立・協調」を踏まえて行いました。
 研修生はこのような「自ら課題を設定し追究する」、という学習方法に馴染みがなく、戸惑いもありましたが、各自真剣に取り組みました。具体的には、「日清・日露戦争に当時の人々はどのような思いを抱いたのだろうか。」、「日清戦争で日本は何を失ったのだろうか。」等、大変興味深い課題を多数挙げていました。

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フォーラム 【ABコース】

 公開プログラムとして東京都教職員センター、視聴覚ホールにて第一部と第二部の構成で「フォーラム」が実施され、一般の方には、後日、オンデマンド配信されました。
 第一部では、株式会社リーダーシップコンサルティング代表取締役社長、岩田松雄氏に、「ミッション~リーダーに求められる使命とは~」という題で講演をしていただきました。毎日野球に明け暮れた高校時代、就職後カリフォルニアのUCLAに合格し、英語と格闘した留学中の経験、帰国後、数社の企業を渡り歩いた経歴から、イノベーションの大切さを教えていただきました。そのことを踏まえ、「自分の好きなことを見つける、得意になること、そしてそれを人のために役立てることが、次世代リーダー育成道場に参加している皆さんのミッションではないか。」と結ばれ、研修生を鼓舞していただきました。
 第二部では、最初に、10期生研修生5人による、すでに受講した留学前の「事前研修」の成果が発表されました。次に、第8期修了生による、「ニュージーランドに学ぶ共生社会」と題するゼミナール研究の成果が発表されました。最後に、トークセッションとして、在学中の高校生、大学生、社会人の5名の修了生が、このプログラムで学んだこと、留学中の経験、留学後に思うこと等、後に続く研修生たちに対して多面的なアドバイスがありました。特に、「心が折れそうになる瞬間が何度もあったというより、心が折れてからが始まりだった」や「留学は大変なこともありますが、自分と異なる考えを柔軟に受け入れて楽しめるチャンスというのは、大きな特権です。そんな環境に飛び込めることへの感謝を忘れずに」という言葉は、研修生の心に響いた様子でした。

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