ゼミナール研究は、自分の興味・関心のある現代社会の課題を探究し、その解決策を考えることを目的としています。「将来様々な分野や組織で活躍する人材になる。」という視点から事前研修と留学を通して、計画的に研究を進め、報告書にまとめ提出します。
第1回ゼミナール研究は、8月9日(金に、Aコースは午前、Bコースは午後の時間帯に分けて、都立中央図書館で行いました。
はじめに図書館職員の方から「レポート・論文作成の手順」、「資料の探し方・レファレンスサービス等」についての講義を受けました。次に、ゼミナール担当者との個人面談などを通して事前に準備した「研究テーマ」に基づき、図書館内で関係図書を探したりパソコンで検索したりしました。その後、4~5人が一組のグループとなり、各自で作成した「研究テーマ設定と資料探し」を基に、それぞれが発表し、協議しました。また、「ゼミナール研究アウトライン」の作成にも取りかかりました。
研修生は、ゼミナール研究を始めるに際し、適切な研究テーマの設定、情報収集技能の習得について学びました。また、協議を通して、多角的な視点を得て、自己の研究テーマを客観的に捉え、見直していくことができました。
午前9時30分から正午まで、東京都教職員研修センターの視聴覚ホール等で、第8期生を対象とした異文化オリエンテーションを開催しました。
このオリエンテーションは2部構成で、第1部は、「経験者が語る異文化理解」というテーマで、青年海外協力隊での活動経験のあるJICA職員2名による講義がありました。お二人からは、現地の人に受け入れられるためのコツや困難な場面での対処法など、海外留学に向けて極めて具体的なアドバイスをいただきました。質疑では、研修生からは、留学中に壁にぶつかったとき、どうしたらよいか等についての質問がありました。
第2部は、JOCA職員による異文化シミュレーションがありました。研修生は8グループに分かれ、二つの異文化の疑似体験を通して、相手の文化を理解するだけでなく、共存していくためには、どうしたらよいかを考えることができました。
オリエンテーションを通して、研修生は異文化を理解することの難しさや大切さを学び、次世代のリーダーとして何が必要かを考え行動していくきっかけとしていました。
講師として坂野晶氏(特定非営利活動法人ゼロ・ウェイストアカデミー理事長)をお招きし、「志を立て、世界で活躍するリーダーになる」と題して、海外で学ぶ意義について、御自身が高校生の時にニュージーランドに留学された体験を踏まえて御講演していただきました。
留学中は、留学生との交流を通して、多様性、様々な価値観を身をもって学ぶことの大切さを知り、帰国後は留学で得たグローバルな視点を生かして、組織のマネージメントや考え方、リーダーシップなど多くのことを継続して学んできたことを話されました。
講演の最後には、次世代リーダー育成道場に目標をもって入校した8期生に向けて、「Life begins at the end of your comfort zone.(自分の心地よい空間から一歩踏み出した先に本当の人生がある。」という励ましの言葉を送っていただきました。
講演終了後のグループ協議では、「次世代リーダー育成道場で成し遂げたいこと」をテーマに、将来の自分をイメージし、これからどのようなアクションを起こしていけばよいかについて発表し、一人一人が目標をさらに明確にすることができました。
体験型英語学習施設TOKYO GLOBAL GATEWAYで英語を実践的に学びました。プログラム前のチーム・ビルディングで、チームのメンバーと1日行動を共にするエージェントとが自己紹介やゲームを通して結束力を高めた後、四つのプログラムを受講しました。
「キャンパスゾーン」では、海外留学での日常生活の場面を想定して、スクールキャンプの申込み、文具や教科書の購入、食事の注文に挑戦しました。
「留学体験」では、オーストラリアクイーンズランド州立学校の教員による授業を受けました。ペットボトルを使った車の製作やゴム風船を利用して推進力を生み出す実験に楽しみながら取り組んでいました。
「マーケティング」では、自分たちが選んだ飲料の有効な宣伝方法などの戦略を考えて発表をするという活動をしました。チームごとに商品について、ターゲットになる消費者を想定し、分析をしながら意見を出し合いました。
「SDGs(地球の17の目標について考える)」では、地球規模の課題を自分のこととして考え、どのように目標に取り組んでいくかチームごとに協議し、解決策を提案しました。
全てのプログラム終了後の振り返りでは、各チームが何を学び、何を考えたかを語り合い、チームで共有しました。
TOKYO GLOBAL GATEWAYでの学習は、英語によるコミュニケ-ションを体験するだけでなく、留学体験やマーケティング、地球規模をテーマにした学習などを通して、自分たちが取り組まなければならない課題、身に付けなければいけない力などについて、改めて考えていました。