合同研修会は、留学を控えた研修生(第7期生)と留学を終えた修了生(第5期生)を対象に、
海外留学経験者や社会で活躍する社会人をゲストに招いて開催しました。前半の社会人ゲストによるパネルディスカッションでは、
「高校時代の私」、「留学と私」、「10年後の世界と私」をテーマに、4人のパネリストから自らの経験や努力したことなどを交えながら話をしていただきました。
後半のグループ協議では、社会人ゲストから、留学先での失敗や困難を克服したこと、留学中にやっておけばよかったことなどを話していただきました。
また、修了生からは、留学前に英語力を上げることの大切さや現地でのコミュニケーションの重要性などといった実用的なアドバイスがありました。
パネルディスカッションやグループ協議を通して、研修生は留学への目的を再認識するとともに、将来のキャリアについて考えることができました。
1時間目は、事前に調べて得た情報について説明したり、互いに詳細を質問したりする練習を行いました。
留学先であるオーストラリアやニュージーランドの地理、生活・文化などについて、日本と対比して説明する
方法を学ぶとともに、各国の特性や特徴について理解を深めました。
2時間目は、論理的な話し方の基礎を学びました。三つの論理的構成のパターンを用いて、
留学先と日本の習慣や作法の特徴について自分の考えや理由を述べる練習をしました。
3時間目は、1、2時間目で習得した論理的構成を用いて、「日本の良さ」について、一人一人がプレゼンテーションを行いました。
はじめに、第二次世界大戦・太平洋戦争の概要を確認した後、「日本とオーストラリアとの戦い」をテーマに協議しました。
日本から離れた南半球でも戦闘が行われていたことを知り、驚いていた研修生もいました。
次に、「オーストラリアやニュージーランドへの日本からの移民の歴史」について、両国の歴史と移民政策の移り変わりを調べた上で、
日本からの移民がどのように変わってきたかを話し合いました。最後に、「戦後の諸改革及び冷戦下の国際情勢によって、日本はどのように変わったのか」について話し合いました。
研修生は、留学先と日本との歴史的な関係の上に現在の関係があるということを認識しました。
第2回では、グループごとに協議し、協議内容の発表を行いました。 協議では、研修生が順に研究の目的や現状・課題の把握、調査計画、提言の方向性などについて発表し、互いに問題点・疑問点、優れている点などを指摘し合いました。 自分には見えていなかったことを指摘されたり、他の研修生の研究の優れている点から学ぶことにより、それぞれが刺激を受けていました。 研修生は一層研究意欲を高めるとともに、調査研究や研究報告書の作成に見通しをもつことができました。 協議内容の発表では、テーマ設定や調査方法、論理展開など、特に論点となったことをグループの代表者が発表しました。
金春流の能楽師を講師としてお招きし、日本の伝統・文化の一つである「能」について学びました。
講義では、600年以上も演じ継がれてきた能の歴史、演技に込められる思い、装束などについて話していただきました。
研修生は、能の基本や心、優雅な美しさ、外国人に日本の伝統芸能をどう伝えるかを学びました。
体験では、足の運び、能面の悲しみ・喜びを表現する演者の動き、小鼓の打ち方、高砂の謡など、実際に動いたり、声に出したりして能の所作、謡の基本を学びました。
また、「羽衣」の鑑賞を通して、研修生からは「日本の伝統芸能の素晴らしさを知った。」、「能の優雅な美しさに感動した。」、「同じ能面で様々な表情を表すことができることを知った。」、
「日本独自の文化の奥深さを知ることができた。」などの感想がありました。
今回の研修では、日本の伝統・文化をより身近に感じ、改めてグローバル化が進む世界で主体的に生きる日本人としての自覚と誇りをもつよい機会となりました。