日本の歴史学習(Aコース)/英語による講義①(Bコース)/日本の伝統・文化学習(ワークショップ)
【日本の歴史学習(Aコース)】
8月23日(日)午前は、Aコースの研修生を対象に、第2回の日本の歴史学習が行われました。
今回は「第一次世界大戦の勃発から第二次世界大戦の終結まで」を学習しました。事前に各自が調べた三つの課題をもとにグループ協議後、協議内容の全体発表を行いました。研修生は学習形態やグループにも慣れ、協議や発表で積極的に意見を出す者が多くなり、学習内容の共有とともに、自己の思考・判断力の向上を図りました。
学習のまとめとして、その時代の日本の対外関係に着目したイメージマップを作成しました。
【英語による講義①(Bコース)】
8月23日(日)午前は、Bコースの研修生を対象に、第1回の英語による講義が行われました。
最初は、全員が一堂に会し、5人1組のグループごとに着席し、ネイティブの先生から、アメリカの都市、歴史、地理、教育等について、その概要を説明していただきました。講義の中にはクイズも折り込まれており、大いに盛り上がりました。後半は、3つの会場に分かれ、少人数になってディスカッション形式で実践的に英語を学びました。どのグループも、架空の米大統領立候補者2名の経歴や所信表明という資料を与えられ、どちらの候補者を支持するかよく検討し、その理由を明確に述べる、そして他グループからの質問を受け応える、というものでした。内容的にややレベルの高いものでしたが、実践的な英語力を身に付けるには刺激的なよい勉強になりました。
【日本の伝統・文化学習(ワークショップ)】
8月23日(日)午後は、「折り紙」「風呂敷」「茶道」の体験学習が行われました。
「折り紙」は、お茶の水の「おりがみ会館」の小林一夫館長より、おりがみの歴史、種類、魅力、効能、国際親善・交流等についてお話をしていただきました。その後研修生は実際に20種類もの折り紙の体験をしました。「うさぎ」「バレリーナ」「くちびる」「希望の鶴」など、初めて折るものばかりで、簡単なようでいて、やってみるとなかなか思うようにはいかなかったようです。
「風呂敷」は、「日本風呂敷協会」より講師をお招きし、風呂敷の歴史、世界の各地の風呂敷、風呂敷の素材やサイズ・運搬方法、包み方や使い方等についてお話をしていただきました。「お使い包み」「巻き包み」「合わせ包み」「ワイン包み」など、10種類もの包み方を体験しました。エコロジーが注目される中、地球環境にやさしい商品として、研修生たちは認識を新たにしました。
「茶道」は、「茶友倶楽部 空門」より講師の先生をお招きし、点前デモンストレーションを通して、点前の所作にそれぞれどのような意味が込められているのかを学びました。そして、抹茶・菓子、美しい器、季節に合った掛物、花などでお客様をもてなす茶道の現代における意味を学び、実際に点茶体験をしました。また、「和敬清寂」「一期一会」「日々新又日新」といった言葉を短冊に筆で書く体験をしました。最後に、外国に行ったときに茶道の何を伝えたいか、グループで発表しました。「奥深く洗練された美しさ」「リラックスの中での緊張感」「自然を感じる日本人らしさ」「おもてなしの心ともったいないという気持ち」「静かな空間に感じる無の美しさ」など、発表から研修生の思いが伝わってきました。
今日の研修で身に付けた日本の伝統・文化に関する技術や知識を留学先で紹介し、文化交流が活発になることを期待しています。