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日本伝統・文化体験(能楽)

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8月25日(日)は、日本の伝統・文化の体験学習第一回目として、東京千駄ヶ谷にある国立能楽堂にて「能楽」の学習をしました。
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冒頭に、日本芸能実演家団体協議会 会長で能楽協会 理事長でもいらっしゃる人間国宝の野村 萬 先生から研修生への激励のお言葉を頂き、続いてシテ方宝生流 重要無形文化財総合認定保持者 辰巳満次郎 先生から「能から学ぶこと」をテーマにお話をして頂きました。
野村先生、辰巳先生とも本質に触れることの重要性を説かれ、辰巳先生からは、現在では日常生活で実際に行うことがなくなりつつある日本の「礼儀正しい振る舞い」を知ることの大切さなどを含めた、研修生が身近に考えられる内容をお話しいただきました。普段あまりすることのない正座や手をついてのお辞儀など、これから日本を代表して世界に羽ばたいていく一人として、是非身に付けて帰るようにというお言葉で第一部は締めくくられました。
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第二部は、舞台や楽屋などに分かれて、能の型や謡、狂言、囃子などを実際に体験しました。研修生は足袋に履き替え、舞台直前に主役のシテが能面を付け、神経を集中させるための鏡の間に上がらせていただきました。また、一般の人は普段は入ることが許されない「聖域」とされている本舞台では、先生に能の型を御指導いただき、足で拍子を踏む体験をしました。楽屋では、囃子の笛・大鼓組と小鼓・太鼓組に分かれ、グループごとに楽器の演奏を体験しました。研修生は、初めて触れる楽器を手にし、緊張した面持ちで先生の御指導のもと演奏していました。狂言の体験では、構えから二音節目を強調して抑揚を付ける言い回しや「怒る」「笑う」の表現を習い、謡の体験では当日の演目「熊坂」から一部を取り出して節の扱いなどの説明を受けた後、先生に続いて元気に発声していました。
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第三部では、能「井筒」の装束着付け実演を見学した後、辰巳先生による演目の見どころの解説を受けて、狂言「棒縛」、半能「熊坂」を鑑賞しました。短時間ではありましたが、鑑賞前に実際に体験したことで、研修生の能や狂言への興味・関心は深まり、シテ方や囃子方、地謡の方々の動作や謡を楽しんで鑑賞することができました。第三部では、研修生の保護者の方も、実演を堪能することができました。
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本日の研修では、通常では立ち入ることのできない場所で、先生方の丁寧な御指導により貴重な体験学習ができ、研修生にとって実り多い機会となりました。
このような機会を御提供頂きました日本芸能実演家団体協議会や能楽協会の方々他、御関係の方々に厚く御礼申し上げます。
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